「はじめに」
韮崎北青年会議所は1971 年に設立され、今年度創立55 周年という節目を迎えます。
これも偏に、地域の方々をはじめ先輩諸兄、関係するすべての方々のご理解ご協力あっての事だと深く感謝いたしております。我々は、創立以来この地域の発展のため、絶え間なくまちづくり運動を展開してまいりました。韮崎北杜青年会議所の事業の功績や情熱は、今なお現役メンバーへと受け継がれています。
近年、様々な要因によって今までにない速度で時代が変化しています。急速な少子高齢化が進み社会構造が大きく変化していることや、世界中に影響を与えた新型コロナウィルスにより社会環境は一変しました。さらに異常気象から起こる自然災害のリスクが全国的に高まり、この地域においても想定外の災害が起こる危険性が想定されます。より良い未来を目指すため、社会構造や経済環境の変化や、あらゆる危機にどう備えるかなど、持続可能な地域を創ることが求められ、私たち青年の前向きな活動が必要だと考えます。今後も時代の
変化に合わせ、地域課題に真摯に向き合い、地域に根差したまちづくり運動を展開することで、地域のより良い未来を切り開いていきます。あらゆる世代や時代に対応し、気持ちも新たに明るい豊かな社会の実現へ向け、積極的に行動していきます。
「人を思いやる青少年の育成」
我が地域は、高齢人口の割合が高く、若年人口の割合は低くなっており、大きな課題でもある少子高齢化の議論は避けて通れません。青少年は地域の未来そのものであり、次代を担う宝物です。今後、北杜市が日本を牽引するリーダーを輩出し続けるまちであってほしいと
願っています。そのためには、子どもたちや子育て世代の親にとっても魅力的なまちでなくてはなりません。住環境、教育環境、支援制度など様々な要素が重要ですが、私たちに求められるのは日常生活や学校教育ではなかなか触れることのできない機会を提供する事です。人として相手を思いやり一緒に成し遂げる事が人として成長していく上で一番大切なこと
ではないでしょうか。
青年会議所は、20代前半から40歳とメンバーの年齢層も幅広く、会社員、経営者、個人事業主など多種多様な職種、様々な分野におけるリーダーが集まる組織です。だからこそ、子どもの時に得ておきたい知見、スキル、教養を学ぶ機会や自らの経験を通して新しい価値観を体得できる機会などを提供できるのではないかと考えています。そして私たちの青少年事業が原体験となり、子どもたちの探求心や好奇心を高め、次世代の韮崎、北杜を引っ張っていく人材が育つ環境づくりの一助になることを目指してまいります。
「55 周年その先の未来へ」
韮崎北杜青年会議所は462番目に誕生し、55年という歴史を積み重ねてきました。2019年に韮崎青年会議所から韮崎北杜青年会議所に名称を変更し、時代に合わせて私たちの運動を発信してきました。今、私たちがこうして運動を続けることができているのは、先輩諸兄がこのまちを想い、懸命に運動を行ってきた背景があります。まずはそのことに感謝し、責任を持って韮崎北杜青年会議所の運動を次の世代へ託していく必要があります。そのためには周年という機会を充分に活かし、今としっかり向き合い、5年後の60周年を見据えた組織づくりを見据える必要があると考えます。
私たちの目指す目的が広くまちへ波及することで、多くの人を巻き込んだ運動につながり、まちの未来を変えていくのです。時代に合わせて運動の形は変わっても、韮崎北杜青年会議所の根本が変わることはなく、大切なのは「人と人との思いやり」であると考えます。
そのために私たちは青年会議所という学び舎で、人と勇気を持って向き合い、ぶつかり合う中で普段では得ることの出来ない経験をし、何事にも果敢に挑戦し続けなければなりません。先輩諸兄へ言葉で感謝を伝えるのではなく、勇気ある姿を見ていただくことが韮崎北杜
青年会議所を未来へつないでいくことになると確信します。
「思いやる気持ちが最大の防災力」
近年、巨大地震や大津波などの自然災害だけでなく、線状降水帯による局地的大雨、過去に類を見ない酷暑など、多岐にわたる自然災害が多く発生する事象が起きています。今後も災害級の天災に見舞われることが想定される中で、地域としても、個人としても対策を進め
ていくことが急務であると考えます。 韮崎、北杜市においては、近年、大災害は発生しておりませんが、昨今の災害級の事象を考えると、予期せぬ災害に備えた準備が必要となります。そんな地域の特性を理解し、準備力を整え、地域としての力を向上させていきます。
事前の災害対策については、自助で行うことが多くの割合を占めるかもしれません。ところが、災害の発生直前直後には、互助機能がその力を発揮します。災害の発生直後から数カ月は、行政の対応である「公助」が追い付かない場合があるからです。
避難所の運営ももちろん、復旧しなければならない作業があれば、地域住民の協力を得ながら徐々に復旧作業をしていくことになります。もちろん、大きな被害に遭った際には、自分だけで復旧作業をすることは非常に困難になるでしょう。
近年は一般的にも「互助・共助(近隣との助け合い)」の重要性が評価されてきています。
当青年会議所として、何が支援できるのかを考え、韮崎市・北杜市との防災協定を見直し、具体的なマニュアルを策定することにより、行政、市民との懸け橋となり、我々が地域とって必要不可欠な存在となると確信しております。
「思いやる心が継続的な組織運営」
青年会議所は20 歳から40 歳までと年齢制限があり、組織運営の人数構成がその年によって変化する組織です。韮崎北杜青年会議所も2019 年には会員の数が40 名を超える団体ではありましたが、2025 年は、会員数も16 名となり十分な組織を運営することが、難しく
なっていく事が懸念されます。未来を見据えた持続可能な組織を構築するために重要なことは、会員数も大事ですが、会
員同士が思いやる結束力が重要だと考えます。そのためには、より多く会員同士が繋がる機会を作らなければなりません。まずは、会員一人ひとりを今まで以上に知り、つながりを育む実践を日々の活動で行っていきましょう。また、会員は仕事や家庭や環境も様々であり、彼らに対する理解と信頼関係がなければ、組織の中で役割を与えることができません。それは成長の機会を失うことと同義です。特に長のつく役職にある会員には、成長の機会を提供するという意味において、失敗を恐れず覚悟をもって行動し、「責任」という重みを皆で共有し、自分事としてとらえる事が、人と人をより強固にし円滑な組織運営ができるのではないでしょうか。同時に、一丸となって事業を作り上げ運動を拡大していくことが、自身の成長とつながりを育むことと同義であることを自覚し、任された仕事は責任をもってやり遂げる姿勢を示して欲しいと願います。そして、例会・理事会はもちろん、委員会の開催にあたっても、一人でも多くの出席を求めるとともに運営や企画をおろそかにすることなく、単なる数合わせ・顔合わせの場ではなく、コミュニケーションや相互理解を促進する学びの場としての意義を浸透させます。
「結びに」
青年会議所での活動は楽しいこともあれば、時には辛いこともあるかもしれません。それでも仲間が集えば何でも乗り越えられます。仲間がいるからこそできることがあります。それでも仲間が集えば何でも乗り越えられます。仲間がいるからこそできることがあります。
一人では難しいことでも多くの仲間が集まれば、より大きなことを成し遂げられます。ひとりはみんなのために、みんなは地域の発展のために、メンバーはもちろん、地域とのつながりを大切に2025年度も駆け抜けてまいります。一致団結して、個性を活かし、多様性を受け入れ、皆とすきなことができるまちを目指し、地域全体に元気を取り戻し、笑顔溢れる「明るい豊かな社会」の実現に向けて邁進してまいります。
一般社団法人韮崎北杜青年会所
第55代 理事長 伊藤直人
一般社団法人 韮崎北杜青年会議所
〒408-0112
FAX : 0551-30-4462
E-mail: jc.nirasaki@gmail.com
https://www.facebook.com/nirasaki.jc/